過去旅行記・トゥクスパン編について
当記事は、2010年にアグアスカリエンテスで生活していた頃のお話です。メキシコシティ時代のスペイン語学校で一緒だった同級生がベラクルス州トゥクスパン(TUXPAN・VERACRUZ)にある日系企業へ就職したので、その友人を訪ねて旅した時の様子を、別ブログで綴っていたものを当時の内容でほぼそのまま書き直したものです。日記的な記事なので旅の雰囲気をお楽しみください。
※2010年当時、メキシコシティはDF(Distrito Federal)という愛称で呼ばれていたため、その当時の呼び方で書いています。ちなみに現在はCDMXという愛称になっています。
トゥクスパンのおすすめは断然、魚介料理!
メキシコ湾に面しているベラクルスと言えば魚介料理。
とにかくトゥクスパンへ行ったら魚介料理食べまくりたい!
と友人にリクエストしておいたので、昼も夜も魚介レストランへ連れてってもらいました。
日本やメキシコシティからくる会社のかたがたの接待などでもよく使うレストランだそうで、
さすがに雰囲気もよく、味も文句なしです。
マリスコス(魚介料理)といえば、まずは前菜に魚介のカクテル。
茹でたエビやタコなどをピリッとしたソースで敢えて、
刻んだ玉ねぎやシラントロ(コリアンダー)と混ぜて、カクテルグラスでサービスされます。
あっ!だからカクテル(coctel de mariscos)って言うのかな?
今頃そんなことに気づいてしまいました(笑)
とにもかくにも、このカクテル激ウマです!
マリスコスのレストランに行くと大体あるのでぜひお試しを。
あっ、でも生の魚介料理はあたる可能性もあるので、覚悟はいちおうしておいた方がいいかもですね。
そして魚介スープ。これもまた激ウマ~。
こうやって書いてる今もめちゃ恋しくなる味。
カキやホタテ、エビ、タコ。。。
これでもかというほどの魚介がゴロゴロっと入ってるんですもの。
スープはトマトベースで、チレも入ってたので少しピリッとした辛さでした。
メキシコではいつも乾燥した気候の中で生活してるので、
こういう出汁の効いた、喉を潤してくれるスープ系の料理が本当に美味しく感じます。
そして夜はトゥクスパン川を眺めながらの魚介料理ディナー。
スペイン語学校時代の同級生の彼、これまたなかなか男前でハンサムな男子でして。
なんだか少しロマンティックな感じで。。。
てへへ。なんて冗談です。
田舎&秘境生活にけっこうウンザリきていたという彼も、
「トゥクスパンもこうやってガイドするとなかなかいいところだな」
と改めて実感していたようです(笑)
魚介のパエージャ!
二人分にしたら量が多すぎ。。。
でも美味しい!
そして蒸した魚。
何の魚かは二人とも興味がなかったのでよくわからず。。。
というか、好奇心で一応確認しておきたいと思いつつも、
2年半ぶりに再会した懐かしさのあまり話のほうに夢中になり、
気がついたら食べ終わって、皿も下げられていました。
同級生との会話に夢中になった夜
同級生の彼と私は、同じ地方都市に就職した仲間同士。
他の地方都市に就職してる人がどんな生活をしているのかってすごく興味があったので、
いろいろ話ができて楽しかったし、
自分よりも厳しい田舎生活を送っている日本大好きな彼がなぜ、こんなにがんばれるのか。
だってここ、人口12万人の町に日本人はわずか6人しか住んでいないんだそうです。
いろいろ不便なこともあるだろうに。
将来の目標のためには今前向きになってやっていくしかない。
そう思いながら、仕事以外のもてあましている時間はジョギングしたり
ジムに行ったりして体を鍛えてるそうです。
そんな彼の話を聞いていると、自分の住んでるアグアスもけっこう田舎だと思ってたけど、
はるかに都会で住みやすいところにいるんだなと思ってしまいました。
「マキさんならここの生活できる?」って質問された時、うッて言葉に詰まったけど、
私の答えはやはり「...No」でした。
ごめんなちゃい。
でもまだ20代の彼のように、自分もまだ20代だったらありえたかもしれないです。
この時の私はもう30代半ばだったんす・・・。
彼と話せたことは大きな収穫となりました。
私は今のとこは、このままメキシコで落ち着いてしまおうとは思ってません。
いちおうこの先まだ動くつもりです。
そのためには準備が必要だと思っていたけど、その思いを話すと彼曰く、
準備とかってあまり必要ないと。
30を過ぎてからあれこれ先のことを一人で考えていると、
何をするにもリミットを感じずにいられず、焦りつつも慎重になりがちなのですが、
20代の若者とこういう話をすると、リミットとか関係なく「おし!私もがんばろう! 」
って気になります。背中をポーンって押された感じです。
私は日本での学生時代の友達ってほとんど疎遠になってしまってるので、
メキシコでの学生時代の仲間たちが学校を出た後、
それぞれの道に進み、久しぶりに再開し、
懐かしい話やこれからの話で盛り上がるのがなんだかとても新鮮でした。
トゥクスパンVER. ③ 「エルタヒン遺跡(El Tajin)」へ続く>>>