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私自身ペルー料理が大好きで、ペルーを何度も訪れていて、いろんなお店に食べに行っています。そもそも私の中で、ペルーのリマ市で訪れたいレストランリストの中に入っていた3店のレストランがありました。そのうちの一つが、今回訪れたニッケイ料理の「COSTANERA 700」だったのです。

ちなみに残りの2店は同じくニッケイ料理の「Maido」、もう1店はペルー料理の「Central」です。Maidoは2019年にすでに訪れていて、当ブログでも記事を書いています。

Centralは日本でも知られつつある有名なペルー人シェフ、ヴィルヒリオ・マルティネス(Virgirio Martinez)のお店。2022年に東京の紀尾井町に「Maz」をオープンしてだいぶ有名になりました。

土曜のディナーに人気メニューがない

COSTANERA700を訪れるのは私にとって憧れでした。近年ペルー料理が世界的にグルメとして認識されるようになったのは、そもそもニッケイ料理がペルーで注目されたことが始まりです。そういった経緯もあってか、ペルーニッケイ料理のパイオニアとも言われるウンベルト・サトウ(Humbert Sato)氏がオープンしたこのCOSTANERA700は、ペルー料理を知るグルメ界では有名なお店(高級店)のひとつなのです。

ここは過去には、天皇陛下も訪れるような由緒あるお店だったそうです。

しかし今回、楽しみにしながら初めて訪れたわけですが、いろんな残念なことに遭遇。では、何が残念だったのか。いくつかあったので書いていきます。

・人気メニューは軒並み売り切れ

まず一番残念だったところが、食べたいと思った料理が売り切ればかりだったことです。ここは魚介がメインになっているお店で、魚を選んでから料理を選ぶといったメニューになっています。

なのに一番食べたかったコルビーナ(Corvina)という白身魚がもうありませんでした。私たちはディナーでも早めの時間に行ったので、それですでにないというのは、おそらくランチタイムに終わってしまい、そのままだったのでしょう。土曜夜のディナーだというのに、高級店でこれはないと思いました。

その時点で食べたいと思うものが減ってしまったわけですが、コルビーナがないのであればと選んだ別の料理もこれまた「ありません」でした。

結局メニューを何度眺めても、もう「これ食べたい」って思うものがなく、ここで「もうなんでもいいや」状態に。

・店内が暗すぎる

そしてお店の雰囲気。ファサード(お店の外観)からして暗いので重厚感は伝わるのですが、お店の中も同様に暗かったのです(暗すぎ?)。ほぼ暗闇の中で料理を食べる(しかも何でもいいやで選んだ料理)のはなかなかの苦痛でした。

・担当ウエイターが横柄

私たちは予約して行ったにもかかわらず、入り口からすぐの隔離されたような通路側の席に案内されました。店員は近くにいないし、呼んでもなかなか来ず、来てもなるべく一度でいろんなことを済ませたいようで、何かと急かされていた感じでしたね。こちらが色々質問したくても、担当のウエイターは視線もほとんど合わせず、奥の方を気にするようにして適当に答えている感じでした。料理もないうえに、店員のこの態度は非常に残念でした。

主に私が感じた残念な点はこの3つでした。

経営難になり、コンセプトが変わったか

実はこの時、私が一緒に食事した友人はペルーの日系人で、ウンベルト・サトウ氏の遠い親戚でもあるのだとか。私は思わず「このお店、ひどい」って言ってしまったのですが、友人から帰ってきた言葉は「ウンベルト氏が亡くなってからこのお店の経営は低迷している」とのことでした。

この言葉を聞いて納得。

ウンベルト氏は2018年に78歳で他界。現在は息子さんに経営を引き継がれたそうですが、少なくとも私はペルー料理・ニッケイ料理を楽しみたい人向けのお店ではなくなっていると感じました。

そしてコンセプトを変えたのも想像できますが、現状としては、日本のこととかよく知らないけどとりあえずお金持ち向けのお店になったという感じがぷんぷんしていました。ニッケイ料理なんて日本の心なんて、もうどうでもいいんだろうなみたいな。ウンベルト氏が現状を見たら泣くだろうなって。これが私の正直な感想でした。

 

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それでもこちらのお店は、ペルー国内のベストレストランを選定するサマム(SUMMUM)というランキングで2024年は3位に選ばれています。今回の私の体験でいえば、この基準も疑いたくなるほど良くなかったですが・・・。

インスタグラムには旧アカウントと新アカウントがあるようですが、旧ページは17万8000人にも及ぶフォロワーがいたにもかかわらず、2021年から開設している現在のアカウントはフォロワーが約9,500人といったところです。このことからも明らかにファンが離れてしまていることが伺えます。

いいところもあったが再訪には繋がらない・・・

美味しかった料理もありました。

こちらは初めの一品目に食べたTARTAR DE LENGADOという料理。刺身のような料理です。かかっているソースもまさに醤油で、日本でも食べれそうですが味は美味しかったです。

このお店ではウィスキーを豊富に揃えていて、ウイスキーに詳しい店員さん(特に山崎をこよなく愛しているらしい)がいました。そのかたは何かと話しかけてくれたりもして親切ではありました。呼んでもなかなか来てくれない担当ウエイターを代わりに呼びに行ってくれたりもして^^;

でもそれも、あくまで人柄の良さであってレストランの良さには繋がらず。

全てが嫌な体験だけで終わった食事ではなかったというのが救いとはなりましたが、ここをもう一度訪れて良い面をもう一度見てみたい・・・というよりかは、それなら別のお店をもっと知りたいですね。

結局物足りない食事になってしまったので、ホテルに帰って飲み直しました。

ウンベルト・サトウ氏の日系人としての心が、このレストランを通して今後も引き継がれていきますように・・・🙏 祈っています。

お店情報

【COSTANERA 700(コスタネーラ セテシエントス)】

住所:Jr. Manuel Tovar 179, Miraflores 15074

営業時間:月〜土曜日 12:30〜23:00、日曜日 12:30〜17:00

ホームページ:https://costanera700.pe/

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