今回は神奈川県愛川町にあるペルー料理屋さん”TIKI(ティキ)”をご紹介しようと思います。初めてこのお店に行った時に食べたロモサルタードがとても美味しすぎて、行くたびに「ロモを食べないともったいない」と思って、しばらくは他の料理を頼むことができずにいました。しかし何度か再訪するうちにだんだんと他の料理も頼むようになってきたので、今回はこれまでに食べたものをまとめてご紹介しようと思います。
日替わり定食のメヌ・デル・ディア
TIKIにはメヌ・デル・ディア(Menú del día)という日替わりメニューがあります。 このメヌ・デル・ディアとは通常1品目にはサラダやスープ、2品目にパスタや味つきのライス等、3品目がメイン料理といった構成になっています。お店によっては嬉しいデザート付きだったりもします。
↓今回ご紹介するTIKIのメニューはこちら↓
- ソパ・デ・カサ…牛肉と野菜の自家製スープ
- セビチェ・デ・ペスカド…白身魚のペルー風マリネ(セビチェ)
- チチャロン・デ・ペスカド…カジキマグロの唐揚げ
- レンテハ・コン・アロス…レンズ豆の煮込み・ライス付き
飲み物なしで1500円でした。定食にしては少し高めな感じもしましたが、量は多めだしいろんなペルー料理を一度に楽しめるので単品で頼むよりも断然お得感はあると思います。では一品ずつ見ていきましょう。
ペルーでは定番!細麺の入った具だくさんスープ
まず1品目に出てきたのがこちらのスープ。ネギや大根などの野菜、牛肉、そして細い麺が入った具だくさんのコンソメベース。 ペルー料理ではスープの中にそうめんのような極細パスタが入ってることがよくあり、このスープにも入っていました。ちなみにこの麺のことをペルーではカベージョ・デ・アンヘル(Cabello de ángel・天使の髪の毛という意味)といっていろんな料理でよく使われています。
2品目はペルー料理ではおなじみのセビーチェ。プリップリの白身魚に味はピリ辛。サラダというより酢の物感覚でいただきました。
とにかくご飯が進むメインの豆料理
メインメニューはカジキマグロの唐揚げとレンズ豆の煮込み。このレンズ豆なるものを実はこの時初めて食べました。
実は私つい最近まで豆が苦手だったのですが、ペルー料理を食べていくうちに自然と食べれるようになってきました。 正直この時もレンズ豆が出てきた時に「うわっ!なんだこりゃ」って、ちょっとびびってしまったんですよね。
どんな味するんだろう…って恐る恐る食べてみたら、塩味系でご飯がすすむすすむ。新たな料理との出会いでした。サックサク衣のカジキマグロの唐揚げと一緒に食べるともう止まらなくなってしまいました。
スペイン語で「Barriga llena corazón contento(バリガ ジェナ コラソン コンテント・お腹いっぱい、心も幸せ)」という言葉があるのですが、まさにそんな状態でした。
超ボリューミーなロモサルタード
私はこれまでに数え切れないほどたくさんの場所でロモサルタードを食べてきました。その中でも一番ともいえる美味しさなのがTIKIのロモサルタードです。 醤油をはじめとした調味料のバランスが絶妙で、牛肉、玉ねぎ、トマトにポテト、全ての具にこのソースがいい感じで絡んでいます。
さらにTIKIにはワカタイというハーブを使った緑色のピリ辛のソースがトッピングで用意されていて、これをつけるとまたさらに美味しさが増します。こんなに美味しいワカタイソースには本場ペルーを含めてまだ出会ったことがない程です。
全体の味付けもあまり濃すぎないので(ペルー料理って味付けが濃いこと多いんです)、量が多くてもペロリと食べ切れてしまいます。皿が出てくるとあまりにもの大きさに思わず笑ってしまいます!たぶん2人前はあると思います。
そしてこちらは、ロモサルタードの付け合せご飯がタクタクという別のご飯になったものです。タクタクとはペルーの家庭料理で、煮豆を混ぜて焼き目をつけたご飯。このような料理はなかなか日本では味わえないのでタクタクもおすすめでです!
ロモサルタードのお値段は1,600~1,800円程だったと思います。タクタクだともう少し高め。 ロモサルタードはTIKIのおすすめです!
こちらはロモサルタードを食べる前に前菜として頼んだカウサというペルー風ポテトサラダです。カウサはケーキのように型をとって、様々な具を挟んだりデコレーションしたりするのが特徴的。こちらのカウサもだいぶ盛ってますね・・・!ポテトサラダの中にはツナが挟まっていました。
ペルーでも人気のチチャロンサンド
TIKIにはペルー風サンドイッチのパン・コン・チチャロン(Pan con chicharrón)もあります。
このチチャロンサンドとは、チチャロン(茹でた豚バラ肉をカリッと焼き上げたもの)とサツマイモを挟んだペルーでよく食べられている人気のサンドイッチです。
この時に食べたのはベーグルのチチャロンサンドだったのでビックリ!パンはモチモチでお肉はジューシー、そして揚げたサツマイモはサックサク!さらにサルサ・クリオージャというお酢のきいたスライス玉ねぎのトッピングとも味がとてもマッチ。それでいて500円という安さ!日本ではなかなかこの値段で食べれないです。
持ち帰りもできますが、この全ての食感を味わうには出来立てを食べるのがおすすめです。 ※ちなみにパンはベーグルではない時もあるようです。
ペルー風ローストチキンまで焼いている!
とにかくペルー料理ならなんでも揃っていると言ってもいいほどメニューが豊富。ペルー風ローストチキンのポヨアラブラサ(Pollo a la brasa)もありますよ!
サイズも嬉しい3種類。チキンまるまる一羽と半分サイズ、 1/4羽とあり、さらに単品またはセットというのがあります。セットにはポテトフライとサラダ付き。 上の写真はチキン半分サイズのセット(1,200円)。2人でシェアして食べるのにちょうど良いサイズでした。
やはりロモ系が美味しい、ペルー中華も安定の美味しさ
ロモサルタードは中華の影響を受けている料理です。ペルーにはチファというペルー風の中華料理もたくさんあって、その代表格のひとつとも言える料理がタヤリンサルタード(Tallarín saltado)。
TIKIのメニューにもチファの料理があります。 タヤリンサルタードはロモサルタードのパスタ版です。TIKIではもともとロモサルタードが美味しいので、ご飯がパスタに変わっても当然めちゃくちゃおいしいです!ソースがパスタにしっかりと絡んでいます。
そしてこちらはペルー風豚肉のチャーハン(Chaufa con chancho)!ペルーのチャーハン(チャウファと言います)は本場中華料理とは違ってだいぶしっかりとした味付けがされています。豚肉にもご飯にも卵焼きにもそれぞれ味が付いています。全体的に味が濃いめなのが特徴。
本当は秘密にしておきたい名店
TIKI店内の雰囲気(現在はお店拡張してレイアウトもだいぶ変わっています)。
とにかくいろんな料理が揃っているTIKI。初めはここのロモサルタードが美味しいといってペルー人の友人が連れてきてくれたんです。店内での飲食はもちろんのこと、テイクアウトでやってくるお客さんもとても多く、そのほとんどがペルーやブラジルなどの外国人のかたと思われます(ちなみに私は今までにここで日本人と思われる人に遭遇したことはありません)。
日本語のメニューもちゃんとあります。あまりの料理の多さに何を頼めばいいのか本当に迷ってしまいます!
先ほども書いていますが、TIKIはロモサルタードが美味しいです。
どの料理でも当たり前のことですが、料理を作る人それぞれのレシピがあり、食べる人それぞれの好みの味があります。ここはまさに私の好みにマッチしている最高のペルー料理店。隠れた名店だと思っています。あまり人には教えず秘密にしておきたいぐらいです!
他国料理というと日本で本場の味を再現するのがなかなか難しいのもあると思うんですが、ペルー料理は中華や日本料理の影響を受けた料理が多いのもあり、日本人の口にもよく合うし、日本でも十分に本格的なものが食べることができます!それを家庭の味で証明してくれているのがここTIKIなのだと思います。
【Restrant TIKI(レストラン ティキ)】
住所:神奈川県愛子郡愛川町中津7389-1
電話:046-286-1211
営業時間:火~金 10:00-14:00, 18:00-21:30 土日 10:00-21:30 ※営業時間が変更となっている場合もあります。