リマ・クスコ間の移動で利用したペルーの格安航空VivaAir(ビバエアー)。突然のフライトキャンセルとちょっとしたミスで結局、余計に出費が重なってしまったという体験談です。とても安い航空会社なので利用者も多いと思いますが、もし利用するのなら少し気をつけておいたほうが良いかもしれません。(この記事に書かれていることは2018年12月時点のものです。)
要注意!搭乗券をプリントしないと50ソル徴収?!
リマ・クスコ間の航空券を検索したら、群を抜いて安かったのがこのビバエアー(Vivaair)という航空会社でした。往復で80USドルほどだったと思います。
予約をするとまず、登録したメールアドレスに旅程表が届きます。その後、搭乗する2〜3日前ぐらいになると、さらに搭乗券がPDFファイルで添付されたメールが届くのです。私の元にも届いていたのですが、このメールが文字化けしていたり添付ファイルもあったのでウィルスメールかと思って開くことすらせずに放置していました。
出発当日、空港のチェックインカウンターに並んでいると、みんな同じようなプリントを手にしてるんですよね。私はそれを持っていなかったのでちょっと不安になってたんですけど、その不安は的中!カウンターで「搭乗券はプリントしてきましたか?」と聞かれたのです。当然していない旨を伝えると「そのプリントがないと搭乗できませんよ」と冷たく一言。私はもう呆然としてしまいました。
こういうものがPDFファイルでメールに届きます。(このプリントは復路の分です)
しばし言葉を失っていると、係員の人がさらに冷たい感じで「50ソル払えばここで搭乗券印刷できます」と。50ソルって大雑把に計算すると1500円ぐらいです。もうショックで仕方なかったんですが、そうするしか手段がなかったので泣く泣く50ソル払ってプリントしてもらいました。
搭乗口であたりを見回すと、私と同じようにカウンターでプリントしてもらったような搭乗券を持っている人をチラホラと見かけました。他社LCCなどでもこういう手続きのやり方をしているところがあるようですが、あまり親切な感じはしないですよね。
旅行前からあまりネガティブになっててもせっかくの旅が台無しになってしまいそうなので、この件はもう忘れることにしました。
機内への持ち込み荷物の大きさにも要注意!
前章の話を引きずるようですが、そもそも旅先でPDFファイルの搭乗券送られてきてもどうやってプリントするのっていう話ですよね。私は現地でプリントセンターみたいなところを、わざわざ旅の時間をさいて探しました。
でも実はこのプリントした搭乗券を持っていれば、チェックインカウンターの行列に並ばなくてもダイレクトに搭乗ゲートへ向かうことができるのです。※荷物を預ける人は別です。
ちなみに機内に持ち込める手荷物にはサイズ規制があり、それを越えると別料金を支払うことになります。荷物の大きさを測るカートがチェックインカウンターにあり、大きさの怪しいものはそこで確認できます。LCCは、荷物は機内持ち込みが前提みたいなところがありますから、なるべく身軽に準備して行きましょう。
荷物のルールは以下の通り
- 無料での機内持ち込みは10kg:40x35x25cm1個まで
- 12kg:55x45x25cm以上の荷物を搭乗ゲートまでうっかり持ってきてしまった場合、飛行機に乗せることは不可(つまり持っていけませんので、大きめだと思うものはきちんとカートでサイズを測っておきましょう)
突然のフライトキャンセルに大わらわ!
さて、搭乗ゲートに着いていよいよ搭乗開始かと思いきや、みんな列になってもう並んで待っているというのになかなかゲートが開かなかったのです。すると画面に突然「Delay」の表示が。 ここまできて今になって遅れ?機材の調整だとかで30分ぐらい待たされた挙句に、表示は突然「Cancelado(キャンセル)」に変わりました。一瞬何が起こったの?という感じでした。
乗客は再びチェックインカウンターへ行くように言われ、そこで払戻しやこの後どうするかの手続きをするように言われました。そしてカウンターへ行ってみると恐ろしいほどの長蛇の列。これは南米格安LCCの洗礼だと思いました。もう泣きたかったけど、リマの空港から家までのタクシーなども手配してしまってたのでまずはそのキャンセルから。
とにかくみんな情報を知りたくて係員の取り合いでした。でも列から外れてしまうとますます遅くなるので、みんなイライラしながら係員が回ってくるのを待ってました。こういう時一人旅って不便ですよね。やっと自分のところへ係員がくると、電話番号の記載された小さな紙っぺらを一枚渡されて「ここへ電話して予約を取り直してください」と。私はペルーではネット以外では通話できなかったのでその旨伝えると、このまま並んでいればここのカウンターでもできるとのこと。ちなみに一番心配だった「今日中にリマへ帰れるのか?」という質問に対しては「帰れる」とのこと。しかしこの言葉に安心してしまった私が間違いでした。
1時間近く長蛇の列で待ち、やっと自分の番に。さっそく同日中にリマに帰りたい旨を伝えると、本日の便はもうありませんとのこと。またまた私はショックに打ちひしがれました。
オプションとしてはふたつ。
- 今ここで払戻し手続きをしてもらう。(その後の別のフライトは当然自分で手配しなけれなばらない)
- 翌日の午後5時以降の便へなら振替可能。クスコまでの車両、宿泊、食事は航空会社が手配。ただしみんな一緒に同時行動(ちなみにこの時はまだ昼の13時ごろでした)。
おそらく列の前方に並んでいた人たちは同日の便に振替えしてもらえたんだと思います。あと、同日リマでコネクションフライトのある人を係員が呼びけけていたので、優先させていたんだと思います。私は後ろの方に並んでしまっていたので、自分の番の頃にはもう同日便の振替先がなかったのでしょう。係員の人は「早い者勝ち」というようなことはひと言も言いませんでしたが、ようは早い者勝ちです。
オプション2はもうありえませんでした。リマ到着後の予定もぎっしりだったし、日本への帰国もその3日後だったので、少しでもリマでの時間を無駄にしたくなかったからです。
払い戻し、そして新たに航空券を購入
仕方なく払戻しをしてもらいました。帰ってきた金額はわずか100ソル(大雑把に計算して約3,000円ぐらい)。その後、新たに航空券を購入するために空港中を駆け巡るも、どのエアラインも同日中にリマへ戻る便はなし。
ネットだけは繋がるのでネットで購入してみようと試みるも、当日の予約はできずで途方に暮れていました。
すると、どこからこんな人たちが湧いてきたのかわからないけど、「今日中にリマへ戻りたいなら航空券持ってるよ」って、声をかけてくるオジサンやオバサンがいました。金額を聞いてみるとなんと200ドル!!!高すぎてありえないと思いすぐに断ったけど、よくよく考えてみるとVivaairはもう払戻してしまったし、もしこの航空券を買わなければ結局またクスコでホテル代や食費などがかかってしまう可能性がある。高くついても今この航空券を買ってしまった方がいいのかもしれないと思い直し、結局は150ドルまで負けてもらいこのオジサンから直接航空券を購入したのでした。
渡されたのはLATAMという航空会社の搭乗券でした。確かに同日夕方のリマ行きの便でしたが、なんとなく信用できなかったので、そのオジサンを見失わないようにLATAMの係員に搭乗券を見せて「これで確かに搭乗できますか?」と確認。大丈夫だとのことだったので、この時にやっと一息つけた感じでした。
まんまとカモにされてしまいました。でもこればかりは仕方ないです。
飛行機に搭乗するまでは信用できずにいたんですが、最終的にはなんとかリマへ到着することができました。
トラブルにあってしまったら早い行動を
リマの空港に到着したら、クスコで長蛇の列に並んでいた時に私の後ろにいた欧米系と思われる若者の男性グループたちも到着していました。彼らはみんな自分たちでコールセンターへ電話をかけて予約をとり直していた様子でした。やはり早いうちにそうしていれば同日の夕方の便へ振り替えてもらえてたのかもしれませんね。
フライトキャンセルに当たってしまったのは運が悪かったとしか言えないけども、もしそういうトラブルにあってしまったら…。ショックだけども早く気持ち切り替えて、列の前の方に並ぶよう突っ走るとか、電話できるならすぐに電話するなり、なるべく早く行動するのがおすすめです。こんなことしか言えないのもなんですが…。
搭乗券の印刷忘れなどは、自分でも防げるミスなのでVivaairを利用するかたはお忘れなく。