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Foto : www.gob.mx

メキシコシティに新しい空港ができるとの情報を何年か前から耳にしていました。新空港建設には付き物とも言える反対陣との問題により、この空港建設に関してもなかなか大々的な発表がなされないまま、現在でも錯綜した情報ばかりが流れているように感じます。実際のところ工事はもう着工されていて、2022年3月よりオペレーションが開始されるとも囁かれています。もう眼と鼻の先にある話になってきたので、現在のところわかっている範囲内での最新情報を調べてみることにしました。

新空港の名称と場所

メキシコシティの新空港フェリペ・アンヘレス国際空港(Aeropuerto Internacional Felipe Ángeles・通称AIFA)はメキシコ州にあるサンタルシア軍用基地内(Base Aérea Militar de Santa Lucía)に建設されています。

この新空港AIFAは現在のベニート・フアレス国際空港から45Kmの場所に位置しています。距離数だけではわかりづらいので、地図で見てみましょう。

遠い・・・。ですね。メキシコシティ北東に現在のベニート・フアレス国際空港があります(赤印)。そこから45Km北にAIFAがあります。メキシコシティからAIFAまではGoogleマップによると車で約1時間半の距離なんだそうです。べニート・フアレス空港でも、渋滞に巻き込まれたりするとタクシーで1時間ぐらいはかかりますので、下手すると2時間はかかってしまうのではないかと不安になるような距離ですね。

地図中のベニート・フアレス国際空港の横に湖があるのが見えますが、メキシコシティは湖の上に建設された町と言われています。そのせいか地盤が緩く、今回の新空港建設はその地盤の影響も関与しているのだそうです。

メキシコシティは空港が3つになる?

現在のところ、この新空港AIFA は2022年3月より国際空港としてオペレーションが開始されると言われており、すでにメキシコのLCCであるVolaris(ボラリス)Viva Aerobus(ビバアエロブス)が新規乗り入れを表明しているようです。

AIFAが国際空港となり、現在のべニート・フアレス空港が国内線専用空港となるとも言われています。メキシコシティにはもう一つトルーカにも空港がありますので、この3つの空港を並行して運用という方向なっているようです。

※トルーカ空港AIFA間の距離は約95Km(ある記事では75Kmとも・・・ここでも錯綜)

国内線と国際線の空港間の移動が必要になる・・・ってなんかかつての成田と羽田のような関係みたいですよね。便利になるどころか不便になるのでは?ということで、メキシコ航空会社の最大手アエロメヒコ(Aeromexico)は今のところ新空港AIFAへの乗り入れを表明していないようです。

新空港AIFAまでの交通手段は?

ベニート・フアレス空港ーAIFA間を含め公共交通機関での移動手段はどうなるのか。

現在のところAIFAへの乗り入れができるようになるのは、メキシコシティとメキシコ州を結ぶ近郊列車(Tren Suburbano)路線バス(Mexibús)の2種類が挙げられています。

近郊列車・Tren Suburbanoの途中駅であるレチェリア(Lechería)からAIFAまでの拡張工事が現在行われていますが(上の画像青い部分)、工事が完了するのは当初より1年遅れて2023年8月と言われています。この列車を利用すればメキシコシティ内のブエナビスタ駅(Buenavista)からレチェリア駅を経由してAIFAへ行くことができるようになるそうです(所要時間不明)が、まだまだ先の話になりそうですね。

もう一つの路線バスMexibús(メキシブス)は、1号線が2022年2月よりインディオス・ヴェルデス駅(Indios Verdes)からAIFAまで乗り入れ、約90分で行けるようになるのだそう。

そしてベニートフアレス空港からもMexibúsが路線延長され、シウダードアステカ(Ciudad Azteca)を経由してAIFAまで行けるようになる計画があるようです。

ブエナビスタにしてもインディオス・ヴェルデスにしても、市内で観光客が訪れるような旧市街やレフォルマ通り近辺などからは距離があります。まずはそこまで移動するのに30分近くはかかることでしょう。そこからさらに90分となると、公共交通機関で安く抑えようと思うと時間がかかるのは避けられなさそうですね。

タクシーを使うのがいちばん便利かもしれませんが、交通費がかかるのも避けられなさそうです。

成田ーメキシコ線、今後も目が離せない

2022年3月より国際空港として運用が開始されるとなれば、日本からの旅客も関係してくる話になるかもしれません。まだまだ以前のように自由に海外旅行はできない部分もありますが、徐々に条件も緩和されてきてますし、来年にはまたメキシコへ旅行できるようになるかもしれません(私はそうなって欲しいと強く願ってます!)。

メキシコ乗り継ぎで南米やカリブ方面へ行くのであれば国際線同士になるので空港間の移動はないかもしれないですが、メキシコシティ乗り継ぎでカンクンや南部・北部方面へ飛ぶ場合は、空港間の移動が必要となるかもしれません。

現在アエロメヒコは公式ホームページにおいて、成田ーメキシコシティ線を2022年3月いっぱいまで運休を発表していますが、その後路線が復活した際にはどのようになるのか、そして現在も成田ーメキシコシティ線を直行便で運行しているANA全日空もどのようになるのか。いずれにせよこのニュースに関しては目を離せません。引き続き注目していきたいと思います。

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