ペルーに行ったら絶対に訪れるべきお店として押さえておきたい、リマ市にあるレストラン「El Rincon que no conoces(エル リンコン ケ ノ コノセス)」をご紹介します。
ペルー料理の母のお店
リマ市のリンセ地区にあるレストラン「El Rincon que no conoces」は、ペルー料理の母と言われるテレサ・イスキエルド(Teresa Izquierdo)さんのお店で1978年に創業。とても有名で、人気のあるレストランです。
ペルー料理って簡単に一言では言えないくらいいろんな種類というかジャンルのようなものがあって、その中でも純粋なペルー料理を指すのがクリオージャ料理(cocina criolla)、その料理の原点であるのがテレサママでした。なのでリマ市には美味しいレストランがたくさんあるけども、ペルー料理を食べるならこのお店は絶対に外せないわけです。
私は2014年に初めてペルーへ行った時、ペルーの人からここを強くお勧めされて訪れ、今回は2回目の再訪。当時は1階のみのワンフロアで素朴な雰囲気だったけど、いつの間にか2階ができていて、かなり綺麗かつモダンなインテリアになっていました。以前の素朴な雰囲気も好きだったけど、時代の流れでこのようになるのは良いことだと思います。
そして以前は、毎週水曜日はペルー料理のブフェの日だったけど、現在はメニューのみになっている模様。曜日ごとに食材が変わったりとバリエーションができているようです。
テレサママは2011年に亡くなり、現在は一人娘のエレナさんがこのお店を継いでいます。
マスト料理は煮込み系
ここの料理は何を食べても美味しいけども、得意としているのは豆などを使った煮込み系料理。クリオージャ料理の煮込み系代表格といえば、カラプルクラやアヒデガジーナ、カウカウなどがあります。
まずは前菜としてカニの入ったカウサを注文。
最近のグルメ系ペルー料理だと、カウサってすごく綺麗に美しくデコレーションされていたりするけども、このシンプルかつ整った見た目のカウサはもちろん味も絶品でした。ポテトはクリームのようにまろやかにマッシュされていて、口の中でとろけました。サイズ的には2人で半分こしてちょうど良かったです。
CAUSA RELLENA DE CANGREJO(42ソル・約1,760円)
メインはカラプルクラとカウカウのコンビナードを注文。お皿が大きすぎて半分ずつにしか写真に納められず・・・こちらがカラプルクラで、
こちらがカウカウ(牛ハチノスとジャガイモの煮込み)。
こちらは友人が選んだアヒデガジーナ。どれもこれも本当に白いご飯がどんどん進んでしまうような美味しさです。あぁ…見てるだけでもう1度食べたくなってきてしまう・・・。
ちなみにカラプルクラはリマ市の南にあるカニェテという町が発祥と言われていて、そこではご飯付け合わせではなく、ソパセカというパスタ(味付けして水分がなくなるまで調理されたスパゲッティ)が付け合わせになっています。このお店では現在、木曜日と土曜日にソパセカが食べれるとのことでした。
どれを食べようか迷ってしまう人にとってはこのコンビナード(カラプルクラ、アヒデガジーナ、カウカウの中から2種類の煮込みを選べる)のメニューはありがたいですね。
コンビナード ARMA TU DUO(42ソル・約1,760円)
有名人の訪れるお店
店内にはペルー人サッカー選手のパオロ・ゲレーロや、ペルー料理界ではかなり有名な日本人シェフ小西紀郎さんが訪れた様子の写真なども飾ってありました。
現代のペルー料理界では、例えば現役で活躍するシェフのガストンアクリオなどはもう世界でも有名ですし、ビルヒリオ・マルティネスは最近東京にもお店をオープンし、日本でも知られるようになりました。一方、ペルー料理の歴史を辿るとキーパーソンとなるような巨匠も多く、この写真の小西紀郎さんもそうですが、テレサ・イスキエルドさんも絶対に外せない人物でもあります。
というわけで「El Rincon que no conoces」は、そのような由緒あるお店であるということを伝えたく、当記事で紹介させていただきました!
ペルー料理「El Rincon que no conoces」
「El Rincon que no conoces」はリマ市のリンセ地区にあります。観光客が多く滞在するミラフローレスからは少し離れていますが、この辺りも繁華街となっていてレストランも多く立ち並んでいます。
住所:José Bernardo Alcedo 363, Lince 15046
※ミラフローレスからはアレキパ通りをずっとまっすぐ走る301番のバスに乗り、Risso(リソ)という通り付近で降りれば近くまでたどり着くことができます。
営業時間:月曜日〜日曜日 12:30〜17:00