南米の美食都市リマでは、どこか懐かしいペルー料理は日本人好みの味のものが多く、心もお腹もたっぷりと満たしてくれます。もし旅の行き先にペルーを選んだのなら大ラッキーです!長旅の疲れを癒してくれる美味しい料理にもきっと巡り合えるはず。この記事では2019年12月に私が自らの足で何件も訪れたリマのレストランの中でも、特におすすめしたい人気の場所を紹介していますので、ぜひとも旅の参考にしてみてくださいね!
ガストンアクリオの人気レストランPANCHITA
まず1軒目に紹介するのが、ペルーの誇る有名シェフ、ガストンアクリオが手がけるレストランPANCHITA(パンチータ)です!
このレストランは、リマの繁華街ミラフローレスの中心地にあります。ミレフローレスはほとんどの観光客が訪れる場所と言ってもいいくらいの人気観光エリアで、たくさんのレストランやバー、ショッピングセンターなどが軒を連ねています。
私がはじめてこの店を訪れたのは12月のクリスマス前。ペルーのこの時期は外食する人がとても多くて、クリスマスを祝うグループ客で満席でした。
PANCHITAはお肉や煮込み、サラダ系などをメインとしたペルー料理のレストラン。ちなみに同ガストンアクリオの系列店で、魚介系専門のレストランはLa Mar(ラマール)になります(実は私、行きたいレストランが多すぎて追いつかず、まだLa Marには行ったことがないのです…)。※PANCHITAのメニューにもセビーチェはあります。
ペルーでご飯を食べるとびっくりするのが量の多さ!(色々食べてみたいのに一皿が巨大なもんだからなかなか食べ比べができない…。)しかしここPANCHITAにはなんと、代表的なペルー料理を少しずつ盛り合わせたお得なものがメニューにあるのです!観光客にももちろん、地元料理愛の深いペルーの人たちにとってもすごく嬉しい一皿!
この盛り合わせはメニューの中にあるPiqueo Doña Pancha(ピケオ ドニャ パンチャ/79ソル・2,700円ぐらい)というもので、パパレジェナやタマル、カウサ、オコパ、アンティクーチョなどなど、ペルー料理を代表するつまみ系のものがたっぷりと盛られています。芋とお肉祭りです\(^o^)/ つまみといってもお腹に溜まるものばかりなので、だいぶお腹いっぱいになりますよ!辛いものはほとんどありません。
こちらは乾燥ジャガイモを使った煮込み料理のカラプルクラ。私の大好きなペルー料理の一つでもあります。実は日本へ帰国前にもう一度ここのお店をリピートして、このカラプルクラを食べに来ました!
ちなみにこの時は私1人で食べに来たのですが、おひとり様でも気軽に入れます。お店の人も親切でけっこう話しかけてくれるので、緊張することもなく食事を楽しめました。
この料理はメニューの中にあるMANCHA PECHO(マンチャ ぺチョ/34ソル・1,150円ぐらい)というもので、カラプルクラとソパセカというパスタがセットになったもの。チャンチョ(豚バラ肉)とユカ芋フライを添えて。これもお腹に溜まりますよ〜!ソパセカの代わりに、玄米ご飯を添えたものもメニューにありました。
そしてこの店にはサラダバーもあるんです!お店の中央にサラダが並んでいます。何回でもおかわり自由で33ソル(1,100円ぐらい)。お肉や芋に食べ飽きたらサラダもたっぷりあるのでご心配なく!
家族連れから観光客、お一人様…どんな客層からも愛されているPANCHITAはいつも混み合っています!予約なしでも入れますが、少し待つことも。おしゃれな待合エリアで寛ぎながら待つことができるのもPANCHITAの愛されるポイントなのかなって思います。
私、帰りに買い物袋を席に置き忘れてしまってたんですが、お店の人が外まで追っかけて届けてくれてとても親切にしてもらいました(ここは日本かと疑うような光景!)。
【PANCHITA(パンチータ)】
住所:Calle 2 de Mayo 298, Miraflores, Lima(ケネディ公園から徒歩5分程)
営業時間:火〜土 12:00〜24:00、日 12:00〜18:00、月 12:00〜23:00
スタイリッシュでカッコいい!海の見えるテラスレストラン CALA
2軒目はミラフローレスからバランコまでの海沿いにあるレストランCALA(カラ)をご紹介します!
こちらはシーフードがメインのレストランで、海を見渡せるテラス席からはリマの海岸沿いを一望することができるのです!
あいにく私が訪れた日は天気が悪くてどんよりとしてましたが、1年の半分以上も曇っているというリマならではの気候に当たったということで…(ムリやりポジティブ)。風がビュービューと入ってくるのかと思いましたが、布製の庇がガードしてくれるので、寒さ風ともに問題なしです!
こちらはセビーチェの4種盛り。緑のソースがかかっているものは、実はこれコリアンダー(パクチー)のソースなんです!クリーム状になっているのでパクチーの匂いもあまりキツくなくて食べやすかったです。他にもトラディショナルなものや、かなり辛めのソースがかかったものまでバリエーションのある盛り合わせでした。
パンの盛り合わせもセットで出てくるので、セビーチェを頼むだけでもけっこうお腹いっぱいになってしまいます。
この日はセビーチェとボトルワインを1本注文した程度でしたが、メニューにはたくさんの料理があります。魚介がメインですが、ロモサルタードのようなお肉料理もありますよ。
店内は木目と白を基調とした明るい雰囲気。開放感があります。建物の2階部分がレストラン。
建物の1階部分は、リマ海岸線の夜景を見れるスタイリッシュなバーになっています!音楽が賑やかにかかっているところが南米ラテンを感じました。
全体的にお値段は高めかなという感じでした。この時は2人で大体8,000円ぐらいだったと思います。
絶対にテラス席がいい!という方は予約をしてくださいね。特に天気の良い日だと予約必須です。海岸線へ下りるには崖を下らなくてはいけません。徒歩でも行けますが、この辺りのレストランへ行くにはタクシーなど車で行くのがおすすめです。
この海岸線には、開放感のあるお洒落なレストランが並んでいますが、海が見渡せるという付加価値があるのでお値段も全体的に高めなところが多い印象。マチュピチュやクスコなどは内陸で雰囲気や食べ物もまたちょっと違うので、リマへ来たらぜひとも海のあるペルーも楽しんでみてください!
【CALA(カラ)】
住所:Circuito de Playas, Barranco, Lima
営業時間:木〜土 12:00〜3:00、日〜水 12:00〜24:00
異国情緒ただよう雰囲気のレストランでピスコに酔いしれるQUEIROLO
これまでに紹介してきたモダンなレストランとは変わって、3軒目にご紹介するのは、古くから続く伝統のあるレストランQUEIROLO(ケイロロ)です!
なぜ私がここを紹介したいのかというと、味ももちろん美味しいですが、このお店とその周辺がとても雰囲気出ているところです。日本では見ることのできない、スペイン植民地時代のコロニアル風な街並み、どこか異国情緒が漂っていて現実を忘れてしまいそうなほど素敵な場所です。
アンティグア タベルナ ケイロロ(Antigua Taberna Queirolo)はリマの中でも最も古いレストランのうちの一つ。ケイロロはワインやピスコなどの蒸留酒を製造するペルーのメーカーです。イタリアから移住してきたケイロロ一家の名前からきています。
タベルナとは居酒屋風のレストランのことで、ここにもたくさんのお酒やつまみが揃っています。居酒屋風といっても朝から晩まで営業していて、カフェやサンドイッチからしっかりとしたペルー料理までメニューのバリエーションも豊富。
再び盛り合わせ料理をご紹介することになってしまいますが、ケイロロのメニューにも魚介や肉系、つまみなど6種類の盛り合わせプレートがありました。あれもこれも食べたい!って思うとついつい盛り合わせに目がいってしまいます…。
このプレートはDorada(ドラダ/73ソル・2,450円ぐらい)というもので、ロモサルタード、アヒデガジーナ、セコデレス、フリホーレスとご飯のセット。ペルー料理食べた!っていう満足感の得られる一皿でした!
ピスコを使った甘いカクテルのアルガロビナ。アルガロビナは南米原産の樹木から抽出された甘味のシロップで、ペルーではデザートやお酒などのフレーバーによく使われたりしています。
【Antigua Taberna Queirolo(アンティグア タベルナ ケイロロ)】
住所:Av San Martin 1090, Pueblo Libre 15084
営業時間:月〜水 8:00〜23:00 木〜土 8:00〜24:00 日 8:00〜16:00
HP : https://antiguatabernaqueirolo.com
日本人もほとんど知らない日本食レストランGARDEN
最後にご紹介するのは、ちょっと庶民的なレストランのガルデン(GARDEN)。ガルデンはリマの中でも比較的治安の良いと言われているヘススマリアという地区にあります。
私が何度もリピートして、何ヶ月も経った今でも味の忘れられないレストランがこの家庭の味ガルデンでした。
実はこのガルデン、日本食レストランなんです。でもあまりにも日本ぽさを醸し出していないので日本人観光客はほとんど知らないと思います。日本人客を呼び込もうみたいな意気込みはほとんど感じない、にもかかわらずどこか日本人の心を掴む味。
日本食以外にもたくさんのペルー料理も揃っているので、なんでも揃う大衆食堂的なレストランといった感じでいつも賑わっています。店内もすごく広いですよ。
ガルデンの超人気メニューはチャーハン!日本食でもペルー料理でもなく中華!このチャウファと言われるペルーチャーハンのうま味は最高です。写真はチャウファ デ チャンチョ(豚肉入りチャーハン・770円ぐらい)。サイズは笑ってしまうほど巨大です。
ペルー料理といえばロモサルタード?アヒデガジーナ?それともセビーチェ?いやいや、その中にもぜひ加えて欲しいのがこのチャウファ。それほどペルーでは国民から愛されているアイコン的なペルー料理の一つなんですよ!
そのチャウファが私にとって一番美味しいと思ったのがここガルデンでした。ペルーに来てまで日本食?中華?なんて思わず、どのレストランに入っていいか迷ったときにはガルデンに行けば間違いなしです!味もコスパも良く、あたりの治安まで良し!地元民になったつもりで美味しいご飯と共にリマをのんびりと過ごすことができると思います。
住所:S/N INT.78 San Felipe C.C SAN FELIPE, Jesus Maria, Lima
営業時間:日〜木 12:00〜23:45、金〜土 12:00〜0:45
いかがでしたか?私はこの旅行で何十店にも渡るペルー料理店を食べ歩きました。その中でも特に印象に残っているお店を今回ご紹介しました。リマがクスコやマチュピチュに負けないもの、それはグルメです。ぜひともペルーでの旅の参考にしてもらえたら嬉しいです。
2019年版もご参考に!