ペルー、リマの繁華街ミラフローレスから近い場所にスルキージョという地区があります。そこには地元の人や観光客で賑わっている市場があり、その周辺には魚介レストランが多く立ち並んでいます。今回はその中のひとつである、雰囲気が良くて味も間違いのないレストラン、La Picantería(ラ・ピカンテリア)をご紹介しようと思います。
ランチタイムは1時間待ち!
お店の入り口は重厚な感じの木の扉でした。
扉が開いていなかったので中が見えず、
オープンしているのかどうかもよくわかりませんでした。
扉の前にいたおじさんに「お店やってますか?」と聞いてみたら
「もちろん」と言って開けてくれたのです。
私はこのお店に2回行ったのですが2回ともこのような流れでした。
扉を入るとすぐ目の前にカウンターがあり、人数を伝えて案内してもらいます。
扉を入った右手にはおしゃれなバーがありました。
全体的にブルーで統一された雰囲気のこのバーは
カリブ海のように爽やかな雰囲気が漂っていて、
心地よいサルサの音楽が流れています。
開放感もあってとても雰囲気がいいです。
すぐにセビーチェが食べたくなってしまいました!
平日のランチタイムは大変混み合っていて、
食事待ちのお客さんがこのバーでドリンクを飲みながら待っていたりします。
おひとり様ならこのバーで食事させてもらえる可能性も。
私は初めて行った時(平日ランチタイム・午後13:00〜14:00ごろ)に、
食事は1時間待ちと言われましたが、
「一人ならバーでよければそこで食事してもいいですよ」
と言われたのでそうさせてもらうことに。
結局は注文した食べ物が運ばれてくる前に
テーブル席がひとり分空いたので食堂へ移動させてくれました。
店内はヨーロッパのマルシェのよう!
木の扉の入り口を入ってカウンターの奥左側に食堂があり、
こちらも明るくてまた雰囲気がいいです。
調理場が半分見えているオープンカウンターには
新鮮な魚介がそのままの姿で並べられていて、
なんだかヨーロッパのマルシェのようなおしゃれな雰囲気です。
この時店内はグループ客でいっぱいでした。
私も大きなテーブルに通され、カップルや他のグループ客と相席に。
ひとりぼっちでポツリ…だったのでちょっと寂しかったです。
日本人の口に合う美味しい魚料理
メニューには写真がありませんでした。
その日によっておすすめの魚があるようです。
量はグラムで注文するのですが、日本では馴染みのない頼み方なので、
注文の仕方がよくわからなかったです。
午後2時近く。
とにかくお腹が減っていて何かガッツリと食べたかったので、
魚のフライとご飯が食べたいと店員さんに言い、出してもらったのがこちらの料理。
この写真だとちょっと大きさの感覚がわからないですが、
とにかく大きいんです…。
軽く2人前ぐらいははありまして、
見た瞬間に「うわっ、1人じゃ食べきれないな」って思いました。
周りを見渡すとどの料理もお皿がとにかく大きいので、
みんなシェアして食べている様子。だからグループ客が多いんですね。
衣サックサクで中身はジュージーな白身魚のフライ!
控えめだけどしっかりと味はついている。ソース無しでも十分にいただけます。
付け合わせのチャーハン風の焼き飯もやはり控えめな味付け。
なのにめちゃくちゃ美味しい。慣れない国での長旅の疲れを癒してくれそうなホッとする味でした。
この一品を食べただけで、きっとここの料理は何を食べても美味しいはずと確信しました。
ほんとうは隣の人が頼んでいたセビーチェの鮮魚がキラキラして見えて、
あまりに美味しそうだったので私も注文したかったのです。
でも自分が頼んだ分すら完食できず、残りを持ち帰ることにしてしまったので、
セビーチェは改めてまた食べに来ようと決心しました。
ちなみにこちらのフライ(魚100グラム分)と
チャウファ(焼き飯)のセットプレートは60ソル(2000円前後)でした。
他のレストランと比べると少し高めですね。
やはりこのお店は2人以上で行ったほうが良いのかもしれません。
再訪・食べ終わってしまうのが惜しい…絶品セビーチェ!
というわけで2回目のLa Picanteria訪問。
今回は土曜日の午前11時過ぎを狙って行きました。
さすがにこの時間だとお客さんはまだおらず、
早く来すぎてしまったのか食堂の方は12時からと言われてしまいました。
そこでめげずにセビーチェだけを食べたいと言ってみたら、
またまたカリブ海の雰囲気漂うバーの方へ通してくれたのです。
その後にもちらほらとお客さんが続いてやってきたので
(おひとり様の観光客らしき人も見かけました)やはり人気のお店のようですね。
ペルーの人たちは13時過ぎにお昼ご飯を食べ始めるので、
この時間からお店にやってくるのは観光客ぐらいなのかもしれません。
メニューの中にセビーチェ・デ・バル(Ceviche de Bar)というものがあります。
その日おすすめの魚100グラム分の小さめなセビーチェ。
お値段も30ソル(1000円前後)と少し手頃な感じでした。
さっそくセビーチェを食べてみました。
うまっ!想像していた通りに絶品!
新鮮なのはもちろんのこと、ライムの味もほどほどの酸っぱさ。
お魚の食感ももうプリンプリン。そして透明感があってやはりキラキラしてるっ!
付け合わせのカモテという甘い芋も茹でたてでホックホク、
出てきた時には湯気がたっていました。
ライムの酸っぱさに加えて、このカモテの甘さがなんだかとてもホッとするんです。
魚の素材そのものが良いので、刺身を好んだりする日本人には
きっとこのセビーチェのプリップリの食感はたまらないはずです。
リマにはセビチェの名店が他にもたくさんあります。
有名なPunto Azul(プントアスル)や他のセビーチェ専門店にも行ったりしてみたのですが、
断トツでこちらの味が好みでした。食べ終わってしまうのが惜しかったほど。
私がこれまでに食べてきたセビーチェの中でもナンバーワンと言ってもいいくらいでしたね。
通な日本人がお勧めするレストラン
「美味しい」という表現は人によっても好みが違うので
あまり食レポの参考にはならない言葉です。
なので正直あまり使いたい言葉ではないのですが、
思わず今回の記事では美味しいを連発してしまいました。
なるべく他の表現でも書いてみましたが、
このお店にぜひ足を運んでもらいたいという熱意が伝わっていただけたら幸いです。
このお店は以前ペルーに仕事で駐在していた日本人のかたに、
リマのおすすめレストランとして教えていただきました。
おそらく接待などでも十分に通用できるお店なのだと思います。
また「アマゾンの料理人」という本で知られている太田哲雄シェフも
おすすめのレストランとしてこちらのLa Picanteríaを紹介しています!
関連記事:ペルーを知る料理人・太田哲雄が案内する、首都リマのローカルグルメ3選。
お店の近くにはスルキージョ市場もあります。
La Picanteríaでたくさん食べた後に、
散歩がてらに覗いてみるのもまた楽しいかもしれませんね。
市場は活気があって面白いです。
この吊り下げられた看板がお店の目印。
絶品セビーチェ【La Picanteria ラ・ピカンテリア】
ミラフローレスのロータリー、オバロ・デ・ミラフローレス(Óvalo de Mirafroles)から徒歩圏内。
オバロから伸びているリカルドパルマ通りをまっすぐ進んでいくと
スルキージョ市場にぶつかります。
市場の裏通りには魚介レストランが並んでいて、
そのあたりから5分ほど歩いたところにLa Picanteríaがあります。
住所:Sta Rosa 388, Surquillo 15047
営業時間:10:30〜17:00、日曜定休