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過去旅行記・マスンテ編について

当記事は、2008年にメキシコシティで生活していた時に、友達と旅した時の様子を別ブログで綴っていたものをほぼそのまま、当時の内容で書き直したものです(日記的な記事です)。

※2008年当時、メキシコシティはDF(Distrito Federal)という愛称で呼ばれていたため、その当時の呼び方で書いています。ちなみに現在はCDMXという愛称になっています。

フォルクスワーゲンの旧型ビートルが景色に溶け込んでていて絵になる・・・

 

この辺りは基本的に水はタンクから給水される。

一つしかないシャワーの蛇口を見てまさかと思ったが、

やはりというか当然、水しか出なかった。

お湯なんていうたいそうなものは出ない。

しかもこのタンクの貴重なお水は全宿泊者共同で使うので、

いつ水がなくなるかヒヤヒヤした。

 

私は運悪く、歯を磨いてる時に水が出なくなった。

口アワアワのまま下にいる宿のオバチャンに「水がでない!」

って言いに行ったら「もう終わったよ」って言われた。

「口がゆすげないじゃないかー!」って反論したら

「ったく、しょうがないねぇ」って小さな洗面器に一杯の水を用意してくれた。

それは外にあったドカンの水だった。

 

他の日も運悪く、海から上がって塩びたしになって帰ってきたらシャワーがでなかった。

恐ろしいことにシャワー待ちの人たちが水着姿で何人も辺りをウロウロしていた。

結局、待つこと2時間近く。

タンクに水が溜まりだす音が聞こえた。

私達は今までに無い喜びようだった。

このときほど水のありがたみを感じた日はなかった。

「水だー!水!やったー!じゃんけん大会しようよ~」って。

結局じゃんけんにも負けて、自分のシャワーの番もさらに遅れた。

私達は宿代(一泊たったの30ペソ・300円ぐらい!)をその日その日に払っていた。

宿のオバチャンはそのたびに「また泊まるのかい?」って言う。

いいじゃんかよー別に。

でもこのオバチャン、リアクションおかしいけど、本当はいい人っぽかった。

私達がいろいろ質問するとかったるそうに話すけど、

実は嬉しそうで、話し出すと長い。

相変わらずうちらが「水がなくなった」だの

「トイレットペーパーが無くなった」などと言うと「ヒェー」

ってリアクションされたけど、ケチでやる気なさそーうなところがまた好きだった。

 

最後の日にオバチャンと一緒に記念写真を撮ったら、

メールで送ってくれと照れくさそうにいわれた。

メールがあることが一番ビックリした。

ビーチに向かって歩いていたら現地のメキシコ人が

「日本人が日本人を探していたっ!」と言ってきた。

まさかと思ってビーチを探したら日本人が寝ていた。

DF出発前に待ちぼうけをくらってしまい、

オアハカシティに向かったお友達が一人でマスンテにやって来たのだ。

もう一人はDFに戻ったらしい。

マスンテはほとんど圏外で、ケータイは使えない。

よくここまで来たと思ったし、よく会えた。

 

彼はマスンテがけっこう気に入っていたご様子。

旅の仲間であるメキシコ人女子の1人といい雰囲気になってたみたいだし、旅を謳歌していた。

私達が帰るときも、彼はまだマスンテに残ると言っていた。

今頃現地で働いているかもしれない。

今回私たちが行ったマスンテは、

ガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナ出演のメキシコ映画

「天国の口、終わりの楽園(Y tu mama tambien)」

というロードムービーに出てくるビーチ「Boca del cielo」の

撮影した場所だと聞いていた。

 

私はこの映画を見ていたので、すごくワクワクしていたのに、

現地のメキシコ人に聞いたら「ここではない」と言われてしまった。

(でもオアハカのこの近くのビーチで撮影されたのは間違いないらしい)

なーんだ。がっかり。

とはいえ、DFからマスンテに向かう道や宿泊したカバーニャ、

海の家、ビーチ、どれもこれも「Y tu mama tambien」そのものの雰囲気だったよ。

すごくいい体験ができてよかったと思う。来月はついにキューバへ行く!

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