過去旅行記・チアパス編について
当記事は、2009年に私がチアパスを一人旅した時の様子を別ブログで綴っていたものをほぼそのまま、当時の内容で書き直したものです(日記的な記事です)。古くなっている部分は、現在の状況を自分が行く気になって調べたものを追記する等、なるべく今でも有効な旅の情報となるような記事に仕上げていますので、興味があれば参考にしてみて下さい♪
なお、本編はチアパス3日目、ツアーに参加して先住民の村を訪れた時の旅行記です。
シナカンタン村(Zinacantan)
今日は旅行会社のツアーに参加して、サンクリストバル近郊の二つの先住民村を訪れる。
AM9:30。旅行会社前からタクシーに乗って出発。カナダ人夫婦と一緒だったが、スペイン語がわかる人だったのでガイドさんもスペイン語でいろいろ説明してくれた。
ガイドさんによると、シナカンタン村の人々はとても愛想がよく、観光客に対してもとてもオープンなんだそうです。
ある建物の中に入ると、旅行会社と提携でもしているのか他のツアー客がすでに来ていました。入り口近辺には花で綺麗に飾られた祭壇が目に飛び込んでくる。そして、祭壇の後ろのテーブルに、赤、茶色、透明の液体が入った怪しげなペットボトルが置かれていた。
中身はサトウキビで作られた「POSH(ポシュ)」といわれるお酒で、先住民の村で飲まれており、祭壇にもお供えされるのだそうです。透明はナチュラル(Natural・プレーン)、赤はハマイカ(Jamaica・ハイビスカス)、茶はカネラ(Canela・シナモン)。度数は38度で、口にした瞬間ふわっと広がり、すっと喉を通っていく。一気に飲み干してもお腹もムカムカせず、酔いを感じることはなかった。
奥は織物工房となっており、手作りの布や民族衣装、カバン、人形などたくさん売られている。ツアー客が入ってくると先住民族の人々が一生懸命商品の説明を始め、織物をするところを見せてくれたりします。子供たちも、見た目も生活も文化もまったく違う我々たちを恐がることもなく、健気に人形などを売ってきました。
このあまりのもの観光客慣れしたところに、期待していた素朴さをあまり感じることができなくて少し物足りない感じもしました。
サンファン・チャムラ村(San Juan Chamura)
サンファン・チャムラの人々はとても働き者です。物売りの子供達がかなりしつこく民芸品を売りつけてきます。いくら「いらない」と断っても全然めげない。
なので「お姉さんはね、スペイン語がわからないんだよ」って言ったら「じゃあ何語がわかるの?」って聞いてくるではないか。日本語なんて絶対知らないだろう!こんなちびっ子なら日本という国すら知らないかもしれない。しめしめ。そう思って「日本語しかわからないんだよ」って言ったらなんと💢
「これ買ってください!!」と日本語攻撃~!!! 誰が教えたんじゃぁ~!!!
いや、もうここまで来ると感心します。なんか買ってあげようかと心揺れ動きましたが、となりにいたカナダ人さんが押しに負けて買いだしたので私はその隙に逃げさせてもらいました💨
さて、この村で有名なのは教会内部の宗教儀式です。見学するには村役場で手続きしてお金を払わなくてはなりません。ツアーで行けばガイドさんがやってくれます。
ド派手に飾り付けられた教会入り口から中に入ると、煙でモウモウとしててびっくりします😱
ちょっと衝撃的な光景・・・。
床には松の葉(Juncia)が一面に敷き詰められていて、大小さまざまなろうそくが床に直接立てられてます。そして炭酸とPOSHがお供えされています。ここの宗教はシンクレティスモ(Sincretismo)という混合宗教で、25%がカトリック、75%がアステカ時代からの伝承宗教だという。あちこちで信者は床に直接ひざまずきお祈りしている。教会の片隅では子供に名をつける洗礼儀式(Bautismo)なども行われている。そしてそれを物珍しく見学するたくさんの観光客。。。とにかく教会内部はゴチャゴチャしてて厳粛な雰囲気とは程遠い異様な雰囲気でした。
内部の写真撮影は禁止されています🈲(上の写真はシナカンタンの織物工房にあった祭壇の松の葉を写したもの)
内部だけでなく、この村の人々は写真を撮られると魂が抜かれてしまうと信じており、人の写真も撮れません。ガイドさんからも散々注意されます❌
ただ。ただね、ちょーーーっと気になったのが、先住民のかたたち、おもっきし家族並んで記念写真撮ってるんですけどぉー📷
思わずカナダ人夫婦と顔見合わせちゃいました(苦笑)
市場を散策
その後は市場の散策です。カナダ人夫人はシナカンタンから買い物の鬼と化しており、ここチャムラでもここぞとばかりに買い物に燃えていました🛍
私はこれといって興味のあるものがなかったので、ガイドさんと一緒にぷらぷらしてました。しかしこのガイドさん、観光客よりはしゃいでるんですけど😅
市場で買い物し、食べ歩き、体重はかり屋で体重まで計ってた。そのはしゃぎっぷりったらなかった。そして挙句にはバナナの皮を踏んでしまってすってんころりん…😂
あ~ぁ~、子供みたいだな。笑っちゃいけないと思いつつも。バナナの皮で滑って転ぶ人初めて見たもんだからつい笑っちゃった🍌
こちらがガイドさん。顔をばらしてごめんなさい。とても感じのいい人でした。
ここ、チャムラには時差が1時間あるそうです。ティエンポ・デ・ディオス(Tiempo de Dios・神時間)と言われてるそうですが、なんかここだけが1時間進んでるのって不思議な感じがします。チャムラへは個人でも訪れられるらしいけど、よそ者が宿泊できる施設がないんだそう。なので夕方にはもう観光客はみんな去っていきます。なんかますますミステリアスな感じですね。
先住民族の人々が、自分達の生活様式を昔から変わらず守り続けている感じがよくわかる旅だった。発達する文明に染まることなく守られているのは素晴らしいことだと思った。
蛍の光
ツアーからサンクリストバルのセントロに戻るのは3時ごろ。昼食をとったりぷらぷらしながら時間をつぶしてるうちに、ビクトルとモニカが迎えに来てくれた。
彼らの近所に住んでいる婦人も一緒だった。その婦人の家に少しおじゃまさせてもらうことに。そこはビクトルとモニカの家から更に急な砂利道をJeepで15分ぐらい上っていく。さらに山の中だ。木でできたバンガロー風の素敵な家で、婦人はこの家に1人で暮らしてるという。こんなけ自然に囲まれた素敵な家でも、正直一人でここに暮らすのは私には寂しくてできないかもって思った。
そして家の外に出るとなんと!蛍の光が辺り一面に✨
なんて幻想的でロマンチックなのぉ~!大都会のネオンとは全く異なる温かみのある素敵な光だった💖こんな蛍の光を見るのなんて生まれて初めてだったし、感動せずにいられなかった。あぁ、チアパスに来て良かった。ビクトルとモニカに出会えて良かった!
癒しのチアパス④「パレンケとアグアアスル、ミソルハの滝編」へ続く>>>