今回のメキシコ旅行では、旅の後半アメリカの友人を訪ねてテキサス州のエルパソに滞在しました。エルパソはメキシコのシウダードフアレス（チワワ州）と国境を挟んだ対側にあり、そんなに大きな都市ではありません。つい最近、アメリカでコロナ感染拡大を理由にした移民の入国制限措置の一つであった「タイトル42」が失効するとあり、日本のニュースでも映し出されたりしてましたが、移民問題で注目される以外にはこれといった有名な見所などはあまりありません。でも私にとってはこの「何も無い」がここにある（何もないなんて言ったら怒られそうですが、最上級の褒め言葉！）的なとても居心地の良い場所でした。
この記事はエルパソへ向かうためにメキシコから越境したエピソード、国境ゲート編になります！
まずはメキシコシティからシウダードフアレスへ
私は個人的にエルパソへ行くのは今回で4回目になります（ゆっくりと滞在したのは今回が初！）。日本からエルパソへ行く場合、ロサンゼルス経由でわりと安く簡単に行けるらしいのですが、私の場合メキシコから行くパターンが多いので、シティからシウダードフアレスを経由して米国（エルパソ）へ入国というのがけっこうお決まりパターンになってます。（※ただし今回、帰りはエルパソからロサンゼルス経由で日本へ帰国しています）
メキシコシティからシウダードフアレスまでは飛行機で3時間程度。
Aeromexico、Volaris、Vivaaerobusなどの航空会社が就航していますが、LCCだと運賃も結構安いです。ただしLCCは預け荷物代金が別途かかるので荷物が多い場合は要注意です。
私は今回Volaris（ボラリス）を利用しましたが、スーツケースを預けるのに1600ペソ、さらに紙の搭乗券発行手数料として150ペソかかりました。搭乗券はデジタルで準備しておけば150ペソかからないはずです。
Volarisのカウンターはメキシコシティのべニートフアレス空港・第1ターミナル：Puerta5 にありました（2023年5月1日時点）
3列並び座席の真ん中で両脇小錦・・・すごい圧を感じながらの3時間。ひたすら眠りに徹してシウダードフアレスに到着。
シウダードフアレスはあまり治安の良い都市ではありません。私も今回が4回目ですが、毎回必ず知人に空港まで迎えにきてもらっています。今回もエルパソの友人に迎えにきてもらいました。
フアレスの空港（Aeropuerto Internacional Abraham González）から国境ゲートまではタクシーで。Uber利用可。後述しますが、4つある国境ゲートのうちの一つであるサラゴサ（Zaragoza）までは大体30分程度、料金は往復で200ペソかからない程度でした（往復というのは友人が国境ゲートから空港まで乗ってきた分を含むため）。
国境ゲートは4カ所ある
エルパソの友人の職業が実は国境警備隊（ボーダーパトロール）なのですが、その友人いわくシウダードフアレスと米国エルパソ間には4カ所の国境ゲートがあるそうです。場所を調べてみました。
赤い丸の部分が国境ゲートです。一番左から、
- サンタテレサ（US Customs and Border Protection Santa Teresa Port of Entry ※正確にはエルパソのあるテキサス州ではなくニューメキシコ州にあるようです）
- パソデルノルテ（Paso del Norte International Bridge）
- コルドバ・ラスアメリカス（Puente internacional Cordova de las Américas）
- サラゴサ（U.S. Customs and Border Protection - Ysleta Port of Entry）
パソデルノルテはエルパソのダウンタウンにつながっています。以前通ったことがあり、その時の様子はこちらでも書いています。
上記4カ所のうち、今回私が通過したのは4番目のサラゴサでした。空港から一番近い位置にあったようです。
国境ゲートを通過する
タクシーを降りてから米国エルパソへ入国するまでの間、いろんなところを通ったのですが、まずは川を渡るための橋を通過。
看板にも書かれているように、通行料が8ペソまたは0.45USドルかかります。小銭の準備必須です。
屋根のある長い橋を渡っていると、フェンス越しにトランプの壁が見えてきました。
橋を渡り切ると最終的には建物に入り、入国審査場にたどり着きます。飛行機で到着して空港で受けるような入国審査とほぼ変わりなしです。個人的にはスペイン語で全然通じるし、明るい審査場で審査官もフレンドリーだったせいか、空港より全然リラックスできました。審査ではどこに何日間滞在するのかとか、日本行きのチケットは持っているのか等聞かれました。アメリカなのでくれぐれもESTAは忘れずに。
以前エルパソを訪れた当時、私はメキシコに住んでいました。パソデルノルテから日帰り観光で米国エルパソへ入国したのですが、その時は『I-94W』という出入国許可証（6ドル）を準備し、さらにはメキシコでの就労ビザや、なぜか居住場所を証明できるもの（Comprobante de domicilio）などを見せるよう色々と言われ、少し面倒だった記憶があります。最強日本のパスポートでもやはりメキシコ居住者の入国となるとまたちょっと審査が違うのだなと感じました。
※ちなみに紙のI-94は廃止され、現在はデジタル化されているそうです。
フアレスの空港から米国エルパソへ入国するまでの時間、約1時間ちょっとぐらいだったと思います。思っていたよりもあっという間でした。
「トランプの壁編」へ続く＞＞＞
