ペルー料理の味を彩ってくれる付け合わせ料理、サルサクリオージャ。切って混ぜるだけのとっても簡単なレシピをご紹介しようと思います。
サルサクリオージャってどんな料理?
サルサとはスペイン語でソースのこと(音楽のサルサというのもありますがここでは料理用語で!)。ソースというぐらいだからペーストや液状のものを思わず想像してしまうところですが、実はペルー料理では、この見た目サラダのようなもののことをサルサクリオージャというのです。
サルサクリオージャは南米アルゼンチンやウルグアイなどのお肉をよく食べる国でもステーキソースとしてよく使われているそうです。例えばアルゼンチンでは、みじん切りの玉ねぎやトマト、唐辛子などを酢で和えているチミチュリというお肉用のソースが一般的です。
一方ペルーでは、玉ねぎの切り方がスライス状になっているという特徴があります。これにアヒアマリージョ(唐辛子)やコリアンダーのみじん切りなどを混ぜてライム汁で和えています。カレーの福神漬けみたいに、煮込み料理の付け合わせとしてプレートに盛られていることが多いです。
このように料理の横に付け合わせとして。香辛料をたっぷり使っている煮込み料理にあわせると、さっぱりとしたライムのシャキシャキ感が口直しにぴったりです。
下準備・冷凍アヒアマリージョの使い方
なかば「あるある」になってますが、ペルー料理は下準備に少し手間がかかります。でもそれさえやってしまえば、あとはもうあっという間にできてしまうのもペルー料理!
今回の下準備はまずアヒアマリージョ。
アヒアマリージョとはペルーの黄色い唐辛子のことで、数ある唐辛子の中でも辛さレベルが比較的高いものです。南米食材店などに行けば冷凍のものやペーストのものが売られています。このサルサクリオージャでは冷凍のものを使用します。
この唐辛子とにかく辛いです!袋から出して掴んだ時から辛そうな匂いがしてきます。そしてこの唐辛子をつかんだ手で目をこすったりしたら危険!ヒリヒリするから絶対にしないでくださいね。
とまあこれだけ辛いものでもあるので、湯抜きをして辛さを落としてあげる下準備をするわけですね。激辛が好きだというかたはこの作業は必要ありません。
冷凍のままだとカチコチなので常温で少し解凍しておきましょう。そして少し溶けてきたら半分にカットして中の種などをスプーンで取り除きます。あとでみじん切りにするので短冊状に細長くカットしてしておいてもいいと思います。
そこまでできたら熱湯をかけます。
これで辛さも落ち着いてくれます!そのあとは細かいみじん切りにしておいてください。
次は玉ねぎです。繊維にそって薄くスライスしましょう。
玉ねぎの辛みを抜くために砂糖水に1〜2分ほど浸します。分量は玉ねぎ半分に対して砂糖大さじ2ぐらい。お水はひたひたです。時間が経ったら軽くもんで洗い流し、水をよく切ります。
玉ねぎの辛みを抜く方法は、塩を使ったり電子レンジでチンしたりと人それぞれ好みのやり方があると思いますので、その方法にならってやっていただければと思います。
サルサクリオージャの作り方
サルサクリオージャに必要な材料と分量
- 紫玉ねぎ・・・半分
- アヒアマリージョ・・・半分
- レモン(ライムでもOK)・・・半分
- コリアンダー(パセリでも代用可)・・・適量
- オリーブオイル・・・大さじ1ぐらい
- 塩・・・適量
- ブラックペッパー・・・適量
ここまで準備ができたらあとは混ぜ合わせていくだけです。
よく水を切った玉ねぎにコリアンダーとアヒアマリージョを混ぜ合わせて、オリーブオイル、塩、ペッパーを混ぜて味を整えます。アヒやコリアンダーの風味がきつめなので、塩を気持ち多く加えた方が美味しく仕上がるかと思います。
パクチーが苦手な場合はパセリでも代用できます!
オリーブオイルを加えると玉ねぎがしんなりしてきます。出来立てで食べる方が玉ねぎのシャキシャキ感を味わうことができます。
チチャロンサンドに欠かせないサルサクリオージャ
サルサクリオージャはサラダ感覚でそのまま食べても美味しいですが、ペルーでは国民食とも言われるチチャロンサンドには絶対欠かせない付け合わせなんです。
チチャロンサンドとは豚バラ肉を茹でたもの、揚げた甘い芋(日本ではサツマイモを使用して作ることができます)、そしてサルサクリオージャの味が三位一体となったペルーのサンドイッチです。
日本のペルー料理屋さんでもチチャロンサンドを食べることができますので、気になったら是非食べてみてくださいね!